何故OoaはPepperに負けたのか?

世間ではSoftbankのPepperが話題になっていますが、実際この手のロボット技術はそんなに珍しいものでもなく、昔からちょくちょく話題になっています。技術としてのレベル差は大きいですが、昔流行ったシーマンなんかもこのジャンルです。
さて、本題ですが、トヨタ自動車は、2013年にOoAと言う、コミュニケーションアプリをリリースしました。そのアプリのターゲットが今になって考えるとPepperに似ている部分があるので比較してみたいと思います。

まず、Google Playから、OoAの説明を抜粋


OoA(オーア)は、あなたのスマートフォンに宿ったあなたに寄り添う命と心。

オーアは、まるで赤ちゃんがパパやママ、人の声を聞いて真似するように、人の言葉を
真似て
学んで
覚えて
応じる
ようになります。


私たちは、オーアがあなたとたくさんの時間を一緒に過ごし、たくさんの言葉を一緒に交わし、あなたにとってかけがえのない存在になってくれたらと思っています。


次にPepperの説明をSoftbankのHPから抜粋

人によりそい、あなたを笑顔に
まるで生きているかのように自ら行動します
あなたの気持ちを理解しようと頑張ります
日々成長し、できることが次々と増えていきます
あなたとの毎日が未来につながっていきます

ね?似てるでしょ?やろうとしていることやコンセプトはそっくりなのに、結果としてOoAがPepperと同じだと思う人がいないくらい、世間の反応は乖離しているのです。なんでか?理由は色々あると思います。

理由1
ハードウェアの違い。言うまでもなく、Pepperは人間に近い形をしたロボット。OoAは、記者発表の時こそロボットのような物があったものの、ユーザーにとってはただのアプリ。アプリだけであれば先程述べたシーマンや、どこでもいっしょ等の延長線のもの。ユーザーにとって目新しさは与えられなかったのです。
ただ、結局のところ、Pepperの腕や顔が動いた所で何か人間に対してサービスが出来る(お皿やパンフレットを運んだりなど)かというと現状違いそうなので、アウトプットとしてはOoAとPepperは一緒なのに、です。これはやはりユーザーへの情報の伝え方として非常に興味深いです。

理由2
Cloudを使っていること。まず、最近クラウドが流行っているので、それだけで、お!?って思ってしまう人たちもたくさん世の中に入ると思います。
また、OoAは単体の端末で動くアプリですが、Pepperはクラウドと接続することによって、他の端末とも情報共有ができるので、恐らくOoAと比べ物にならない速度で成長していくと思います。さらい、音声認識エンジンもネットワークを介して解析をすれば精度が格段に上がるはずなので、できる範囲のことが違ってきます。
更にいうと、OoAは最終的に単語こそ覚えても文脈理解をするわけではないので、会話内容でもPepperに大きく溝を開けられてしまうことでしょう。

理由3
プレゼンテーター。OoAの発表では社長は出てきていません。それに対して、Pepperの発表では社長自ら登場し、全世界に対してアピールする場を持ちました。Appleと同じ手法ですね。そもそも、孫社長はTwitterのフォロワー数でも日本3位の人物ですから、訴求力は半端ないです。豊田社長はTwitterをそもそもやってません…よね?多分。


いずれにしても、トヨタ自動車と言うそもそもハードウェアの会社がSoftbankと言う、ソフトウェアと通信の会社に、ハードウェア的なジャンルで負けてしまったという事は一大事だと思います。これからこのジャンルには色々な企業が参入してくると思いますし、サードパーティとしてPepperの開発に携わる企業も増えると思いますが、今回の一件は、これからのロボット開発と市場展開において重要なヒントを与えてくれたのではないでしょうか?

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