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YouTubeで、「ダンス/踊る ロボット」で検索してみると、死ぬほど画像が出てきます。
日本人が特別踊りが好きでも得意でもないのになんなんでしょうね?これは。
僕が考えるに、これには二つ理由があるんじゃないかと思います。
①技術開発したけど、それを何に使ったらいいかわからないから。
ある程度技術を持っていて、新規事業に投資ができる会社が、ロボット事業に手を出すのは今や普通の話ですし、これについて文句は無いです。各社センサだったり、制御システムだったり色々得意分野はあると思いますが、これを使ってロボットを作ろうとなると、とかく日本人の理系の人はロボット大好きな人が多いので、ロボットといえば二足方向でしょ、人の形でしょ、となって結果的に、ヒューマノイドを作る、と言う路線にどの企業も走ります。二足歩行のロボットを作ること自体は今や別にそんなに難しくない。と言うか、昔だって、足の面積を大きくすれば別に二足歩行なんてゼンマイ駆動のおもちゃでさえ出来たわけですし。ただ、踊ったり走ったりとなると、話は違う。全身協調で重心の位置を推定しながらバランス制御しなきゃいけなかったり、空中での姿勢を計算して上手く着地させてやらなきゃならなかったり。もっと言うと、機敏に動けるように軽量化だったりモーター出力の強化をしたりしなきゃいけなかったりするわけです。 そこら辺は日本の企業も強いし、そういった分野の技術開発に取り組んだ結果、そういった問題が解決されて発表しようとなる。ただ、技術ありきで始まっているから、「踊ることが出来るくらいの技術力」をどういう形でアウトプットしようかという話が明確になって無くて、とりあえず発表会では踊らせちゃう。という理由。
②ステージで踊ってる間は誰も文句言わない。
それこそ原発の話で盛り上がっているように、日本人は基本的に保守的だし、非常に守られた社会で生きているので、リスク=0が正解だと思って生きているし、企業もそう言う考えに則って運営されています。どこぞの原発の説明会で技術者が言ったように、どんなに手を尽くしても絶対に安全なものは作れません。これは車だろうがロボットだろうがスマホだろうがみんな一緒です。何か技術を使うということは、、使うことのリスクとメリットを比較してリスクを許容できるかどうかを冷静に判断しなければいけません。さて、ロボットというと、このリスクは未だ世に出ていない商品だということも踏まえて、非常に高いしどんな種類のリスクがあるのかさえもよく分かりません。
その辺を歩いてたら突然転んで誰かにぶつかるかもしれないし、バッテリーから火を吹くかもしれないし、カメラやコンピュータにハッキングされて情報流出やプライバシー侵害があるかもしれません。もちろん技術開発でこう言うリスクはどんどん減る方向にはあると思うので、いつかは解決されるかもしれません。ただ、今は無理です。SoftBankのペッパーだって、あれで怪我しないなんて保証は誰にもできないのです。と言うか、情報流出に関して言えば既にかなりグレーな気が…。
その点、ステージで踊っている間は超安全です。流石にステージ上から客に破片が飛ぶくらいの大爆発をすることはないし、もし転倒したり止まっちゃったりすれば相当冷めた空気にはなりますが、特段社外に迷惑は掛けません。
どっかの役員やお偉方がゴーサインを出すにしても、自分が押したハンコで人に怪我をさせて会社の信用を落とすようなことはしたくないので踊るくらいならいっか。となりやすいわけです。
ただ、世の中に求められている技術は踊りではないですし、と言うか、ダンスなんてもうこれ以上見せてもらえなくてもいいです。ってくらいその辺の公園にいきゃ見れますよ。しかも彼らのほうがロボットなんかより上手いし、人間のロボットダンスは完全にロボットができることを凌駕している…。
我々は、洗濯が終わった後の洋服を勝手に干してしばらくしたら、集めて畳んでくれるロボットとか、買い物に出かけてる間に子供の世話をしてくれるロボットとか、そういうのが欲しいのです。前者なんて、今の技術ではどう考えても高くて絶対投資を回収できないから、市販品が出来るとは思えないけど、ある程度安かったら欲しい人はめっちゃいると思います。 でも、これを開発しようとなると、干してる時の腕が人に当たったらどうするんだ?洗濯機の中に置き忘れられた靴下の片っぽが行方不明になっちゃったらどうすんだ?とか、こう言う話になるわけです。もちろんすごい大事ですよ、日本の製品はこうやって安全に作られているので。eneloopとか、設計上の安全対策の万全の期し方を見ると、中国製や韓国製の他の充電池なんて安くてもあぶなっかしくて絶対買えなくなりますよ。
ただ、これでは駄目な分野があるんです。それがロボットみたいな新規開発事業です。有名な話だと、ルンバみたいなお掃除ロボットなんていつだって日本の電機メーカーは作る技術があった。ただ、さっき言ったような問題があって作れなかった。当時、どこの会社だったか忘れましたが、「仏壇に置いてあるロウソクを倒して家が火事になったらどう責任をとるんだ?」という話で頓挫したそうです。
…
…
…
意味が分かりませんよ。それは、ロウソクの火を付けっぱなしでロボット掃除機なんかかけた奴が悪いですよ。もはや、煙草を吸ったら肺がんになった、どうしてくれるんだ?レベルの話ですよ。でも、駄目なんですよね。日本では…。結果どうなったかというと、ロボット掃除機と言えばルンバ、ということになりました。少なくとも日本では…あとアメリカでも。ハイブリッドと言えばプリウス、と同じです。一番にやってた奴(正確には一番に成功して認知度を上げたやつ)がずーっとアドバンテージを取り続けるのです。ぶっちゃけ、最近の商品に関して言えば、コスパを考えると、ルンバ以外の選択肢のほうが魅力的な場合が多いですけど、多分、誰かに「ルンバ買って。」ってお願いされて、でも色々検討してこっちの方があってると思って別会社のロボット掃除機買ってったら、「いや、ルンバって言ったでしょ?」って言われますよ。iPhone欲しいやつにAndroidやWindows Phoneの優位性をいくら言っても気が変わらないのと一緒です…。これの例はいくらでも挙げられるのでやめときます。
まあ、とにかく、認知度の問題じゃなくても、特許とかの観点から考えても先手必勝なのです。世の中は。
ってなことで、よく分からんけどちょっとすごそうだからロボットに踊らせてみようぜ。と言うのはもう止めにしませんか?逆に、躍らせるのであれば、それが凄すぎてロボットの踊りを見せるだけで稼げるくらい凄いロボットを作りませんか?
というのが僕の意見でございます。
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