水素自動車「MIRAI」が発表されました。

トヨタ自動車MIRAI公式


 まあ、ロボットではないですし、自分で買うことは絶対ないのになんでこんなにテンション上がってるのか自分でもよく分かんないですが、せっかくテンションが上がってるので色々調べてみました。まず、価格ですが、グレードの選択なしで実質520万円と言うことです。
 実質520万円前後の車というと、ベンツCクラスアバンギャルド(2000cc)、クラウンアスリートGi-Four(2500cc)、日産スカイライン370GT タイプSP(3700cc)というあたりなので、まー高いですね。ちなみにセダンで適当に手に当たった車だけ出してます。このラインアップに特別な意味はありません。

 実際このクラスの車と同じ価格帯の車なのか…んなわけないよな。と思って調べてみましたが、意外にも結構勝負できるんじゃないかという結論になりました。と言うのは、安全装備の充実っぷりがやばい。カタログに載ってるのはこんだけ。
  • 4灯式LEDヘッドランプ(ロービーム・オートレベリング機能付)
  • オートマチックハイビーム
  • LEDリヤコンビネーションランプ
  • フレームレス自動防眩インナーミラー
  • LEDサイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラー
  • (ヒーター付レインクリアリングミラー)<オート格納機能+リバース連動機能(メモリー機能付)>
  • S-VSC
  • ブラインドスポットモニター[BSM]
  • ドライブスタートコントロール
  • プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)
  • レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)
  • レーンディパーチャーアラート[LDA]
  • SRSエアバッグ(運転席・助手席デュアルステージエアバッグ+運転席ニーエアバッグ+助手席
  • シートクッションエアバッグ+前席サイドエアバッグ+前後席カーテンシールドエアバッグ)
これだけの装備が"標準で"付いている車というと相当な高級車に限られるので実は500万円台なら安いんじゃないか疑惑が…。

 まあ、もう一個いいところを書くと、車を走らせるというのは実はとんでもないエネルギーを使っているというわけで、このFCVに燃料が満充電されている状態でを家庭用発電機として使うと軽く一日は電気を供給し続けられるとのこと、もちろんそれ専用の設備投資が必要なのでこれまた個人で買うことはまー無いと思いますが、そうじゃなくても車の中に100Vの電源コンセントが標準装備されているので停電時とかには最低限の電気が、それも相当長い時間使い続けることが出来るとのこと。これは、公共の施設なんかが買うには結構大きいメリットなのかもしれません。そう言えば、こんな記事がありました。

 【トヨタ MIRAI 発表】前川副社長、国内向けは官公庁など200台受注

 

官公庁からすれば、さっき書いたバックアップ電源としての使い道も考えられるし、少なくとも民間よりは導入メリットがあるのである程度は売れていくかな。まあ価格帯やその特性から考えても国内で個人向けは出ないだろうと思ってたけど、この記事の書き方だとどうやら官公庁以外からも受注してるみたい…。アメリカではカリフォルニア州で売り出すらしいけど、800万とかするタイプSが結構な勢いで売れてることを考えると、こっちでは結構売れるのかも…。

  って書くと、ひょっとしてこいつ売れちゃうんじゃないかと幻想を抱いたりもしちゃいそうなんですが、大丈夫。それは無いでしょう。1つ目の問題はスタンドの数の問題。

水素ステーション一覧

 今のところ日本中でこんだけしか無いんだってさ。 しかも高圧ガス保安法に阻まれてセルフスタンド化出来ないとのこと。つまり高圧ガス製造の許認可を受けた人がガスを充填しないといけないらしい。これも法律の改正が進みつつあるらしいけど、せめてちょっとだけ教育を受けたバイト君でもいれられるくらいまではしてほしい…。ただ、これに関しては鶏が先か卵が先かの問題もあって、これからFCVが市販され始めれば意外と急激に数が増える可能性もあるので動向は要注目ですね。HONDAがFCセルを使った発電機を開発中という噂もあるので、車じゃなくても屋台の充電用途とか非常用電源用途でそういうものが普及すれば水素ステーションの需要も増えるかもしれませんね。屋台のガソリン式発電機は臭いしうるさいから燃料電池になってくれたら嬉しいし。

 もう1つは水素の値段の問題

岩谷産業、燃料電池車向け水素の販売価格を1立方メートル当たり100円と発表、ハイブリッド車並み燃費を実現

 これに書いてあるように、岩谷産業がかなり頑張って値段を下げて供給してくれるとのこと、ただ、記事中に書いてあるように"これは、FCVでほぼハイブリッド車並みの燃費が実現できる価格"ということは、走行時にハイブリッドに対する燃費のアドバンテージは無いということ。車両が軽く倍とかすることを考えると経済的なメリットは今のところ無さそう。っていうか車両価格を考えれば完全にディスアドバンテージ。これも需要が増えればもっと安い水素精製方法が確立されて安くなるかもという期待はあります。

 個人的にはそうは言っても水素社会と言うものには期待しているので、水素供給・水素需要の両面からこれを足がかりにFCVが普通に街を走る時代が来ることを祈りたいです。その上で大事なのが安全性の確保。特に日本では福島第一で水素爆発があったせいもあって水素の印象は多分坂上忍くらい悪いので、これから結果を積み重ねて安全性を証明していくことが必要かな、と。実際統計上、実験上は水素自動車の安全性はガソリン車と同じくらいらしいんだけど、新しい技術を警戒するのは世の常なので…。その辺りを考えると、先進安全技術てんこ盛りの背景にあるトヨタの思惑が見えますね。事故時の車両中心部の形状維持が 比較的簡単なセダンが採用されていることも、背面干渉時のFCユニットへの損傷が最低限に抑えられる背面フルカバーも、全ては不幸な"大"事故が起こる可能性を出来るだけ小さくするためと考えると割りとすっと入ってくるかな。と思います。同じ事故でもFCVが引き起こすのと普通の車が引き起こすのではメディアの反応も違ったものになりそうですから…。

 まあ、色々書きましたが、個人的の結論は、「色々と面白くなりそうだし注目だね。僕は当面まず買うことは無いし乗せてもらうこともないけど。」です。ロボット技術的には従来のボンネットで発電する形式から車の中央で発電する形式に車のスタンダードが移ると、センシングユニットの車載性の向上に繋がる可能性があるのでそこにも期待してます。

 いつもどおり中身なくてすんません。

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