家庭用ロボットの現在地

掃除ロボットを振り返る

2022年9/17に、ルンバが世界で初めて発売されてから20年が経ちます。

初期のルンバは経路設定も障害物回避も不十分で、色々と問題はあったものの、社会に与えた影響はかなり大きかったと思います。

あれから20年、様々な機能追加/改善が行われてきていますが、世の中の人が期待する20年分の機能向上はしていないのではないでしょうか。

ちなみにですが、当時なかったのに追加されている機能はこんな感じです。

  • SLAM機能
  • 自動ごみ吸い上げ(ドックでごみを回収できる機能)
  • 段差乗り越え
  • 自動マッピング

 ただ、結局人間に残されている仕事はかなり多くて、ロボット自体の掃除(1~2週間に1回くらい)、本体/ドックからのごみ回収(毎日~毎週)、掃除前の片付け(毎回)とかです。特に、せっかくのスケジュール掃除機能があっても、ごみ回収を忘れていたり部屋の片づけを忘れていたりするとちゃんと掃除してくれないし、外出先からの起動もあまり意味を為しません。

もちろん、多少片付いて無くても掃除をしてくれる高級機もありますが、人間が掃除するならササっとどけながら掃除機をかけるところが掃除出来ないので若干片手落ちになってしまいます。

増えつつある家庭用ロボット

家庭用で一番初めに市民権を得たロボットは間違いなく掃除ロボットだと思いますが、その後も少しずつロボット、もしくはロボティクスを組み込んだ家電は増えてきています。

が、いずれも人の手無しですべてが完結する世界にはたどり着いていないのが現状です、

そもそも人の手無しで動く機械は無い

 ロボット掃除機は事前の片付けやメンテ、自動調理家電は下ごしらえなどがどうしても必要になってしまうので、本当に人の仕事を奪ってしまう状態にはなっていません。AIが仕事を奪うと言われて久しいですが、家の掃除や洗濯、皿洗いなんてのは99%の人にとっては、「とっとと人間の仕事を奪い去ってくれよ」と思われている分野に違いないです。

ただ、世間を見回すと、本当の意味で人間が関与せずに動いている便利な機器はほとんどないことに気が付きます。

 例えば、自動車です、「今の自動車を江戸時代とか車の無い時代に持っていったらさぞかし便利だろう」と思うかもしれませんが実際にはそうではありません。現代の自動車は舗装されていない道路ではスピードが出せませんし、一定間隔でガソリンスタンドが無いと走り続けることができません、複数の車が走るのであれば信号が必要で、そのメンテナンスはかなりの高頻度で行われています。自動車本体のメンテナンスも、最近は日常点検不要でほとんど問題無いものの、数年に一度はメンテナンスが必要です。 

上記はもちろん鉄道でも航空機でも同じで、世間で動いている複雑かつ精密な動きをする機械はどれもそうです。これまでの家電と呼ばれるものが、比較的シンプルだったため、目立った日常点検やメンテナンス無しで動く珍しいものだったのかもしれません。

これからのロボット家電に求められる機能

これまでのことを考えられると、あと一歩、ロボット(家電)ができるようになるべきものの一つはメンテナンスフリー化だと考えられます。

メンテナンスフリーとは言わないまでも、ある程度作業の前後に発生する作業をやってくれるようになってくれれば、もっともっと便利になっていくと思います。

もう一つの選択肢は、「メンテナンスロボット/雑務ロボット」の登場です。ロボット掃除機の定期清掃をするロボット、調理家電に食材を入れるロボット、洗濯機から洗濯物を出すロボット、落ちているものを棚に戻すロボット…などです。

ロボットができることが増えて行く先の未来

 雑務ロボットが増えてきたときに出てくる次の問題は、「家庭内にロボット増えすぎ問題」です。例えば、ロボット掃除機を買ったとしても、結局時々自分の手で掃除をする必要があるので掃除機は買わなくてはいけません。調理家電を買ったとしても、今まで保有していた電子レンジやオーブントースターを手放すことはできません、恐らく、掃除機を掃除するロボットが出てきたら、純粋に家の中に置いておかなければならないロボットが増えることになるでしょう。

なので、これからの時代に必要なロボットの機能は「メンテナンスフリー」と「多能工化」であると考えています。

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